ランメルモールのルチア (コンサート・パフォーマンス)

PERFORMERS:
Lucia: Albina Shagimuratova
Sir Edgar Ravenswood: Alexander Mikhailov
Lord Henry Ashton: Vladimir Moroz
Raimondo: Yevgeny Plekhanov

The Mariinsky Orchestra of the Primorsky Stage
指揮者: パベル・スメルコフ

SYNOPSIS:
第1部「別れ」
第1幕
第1場衛兵長のノルマンは、近所を見回るよう部下に命じる。最近、謎のよそ者が再び目撃されたのだから。ヘンリー・アシュトン卿は、妹ルチアの告解師であり傅育官でもあるライモンド・バイドバンドに、一家の安泰が脅かされていることを打ち明ける。城の前所有者の息子エドガール・レイヴェンズウッドは、ルチアが有利な結婚で状況を改善しなければ、財産と政治的影響力を取り戻すかもしれない、と語る。しかし、後者はそれに応じるつもりはないようである。ライモンドが彼女は母の死を悲しんでいるのだととりなすが、ノルマンは彼女が最近怒った雄牛から助けてくれた見知らぬ男と恋に落ち、密会を重ねていると告げる。戻ってきた衛兵が見知らぬ者の名前を報告する。それはエドガール・レイヴェンズウッドである。ヘンリーは激怒する。

第2場ルチアはメイドのアリーサを連れて、廃墟となった噴水でエドガールと密会することになる。この場所は、嫉妬のあまり夫に殺されたレイヴェンズウッド家の一人の妻の亡霊がここをさまよっているため、彼女を怖がらせている。最近、その女の亡霊がルチアの前に現れ、後を追うように呼びかけた。幻が消えると、噴水の水は血で染まっていた。
エドガールが現れる。彼はスコットランドを離れ、フランスへ政治的な使いに行くことを発表する。その前に、青年はヘンリーに恋人との結婚を申し込むつもりだが、ルチアは恐れを抱いて、二人の愛を秘密にしてほしいと懇願する。エドガールはアシュトン家に対する深い恨みを語り、かつては彼らの永遠の敵となることを誓ったと明かす。しかし、ルチアと出会ってから、彼の心は全く異なる感情で満たされた。二人は互いに忠誠を誓い、指輪を交換する。

第2部「結婚契約書」
第2幕
第1場ルチアとアルトゥーロ・バックロー卿の結婚式に招待客が到着する。ヘンリーは、妹が花婿を拒むのではないかと今でも恐れている。ノルマンは、エドガールがルチアに宛てた手紙はすべて傍受され、偽造された手紙が用意されていると告げ、エドガールが新たな恋人について彼女に告げたと安心させる。妹を見たヘンリーは、結婚式の日に彼女が悲しそうな顔をしていたと非難する。少女は、悲しみの原因は彼の残酷さにあると答える。彼女の兄は彼女に犯罪的な愛を忘れるよう説得し、偽の手紙を渡す。ルチアはショックを受ける。今までの涙も、苦悩も、夢も、すべて浮気男のためにだったのか！ライモンドの説得が功を奏し、ルチアはついに屈服する。

第2場 アルトゥーロ・バックロー卿を歓迎するゲストたち。彼はヘンリーに友情を保証し、支援を約束するが、エドガール・レイヴェンズウッドが彼の花嫁に興味を持っているという噂が本当かどうかと尋ねる。そのときルチアが現れる。
少女は結婚契約書が置かれているテーブルに強制的に連れてこられる。外で騒がしさがあり、フランスから戻ったばかりのエドガールが大広間に乱入してくる。敵は剣を抜き、ルチアは気を失う。ライモンドは落ち着きを取り戻そうと、エドガールに結婚契約書を見せる。ルチアは契約書の署名が自分のものであることを認めるが、エドガールは激怒して指輪を彼女に返し、自分のものを返せと要求する。

第3幕
第1場 ひどい雷雨の中、ヘンリーはヴォルフクラッグ・タワーにいるエドガールのもとを訪れる。彼はエドガールに決闘を申し込む。二人は夜明け前にレイヴェンズウッド家の墓地で会うことに同意する。

第2場城では結婚の祝宴が続いているが、やがてライモンドが現れて祝宴を止め、ルチアが正気を失って夫を刺し殺したという恐ろしい知らせを告げる。血まみれになったナイトガウンを着たルチアが入ってくる。エドガーとの再会を楽しみにしていた彼女だったが、喜びは恐怖に変わる。亡霊を見たのである。少女はエドガールに隠れるよう懇願し、彼をバラが散りばめられた祭壇に連れて行く。ルチアは結婚式を夢見るが、新郎はアルトゥーロではなくエドガールである。彼女は意識を失って倒れる。

第3場 エドガールはヘンリーとの決闘が行われる墓地にやって来る。彼は最愛の人のいない人生を望まず、殺されることを切望している。城からの行列が、ルチアは正気を失い、死にかけているという悲しい知らせを彼に伝える。彼女の死を告げる鐘が鳴る。エドガールは自ら命を絶つ。