10月末、マリインスキー沿海州劇場では、次々と初演や壮大なコンサート・プログラムが行われます。今月のメイン・イベントは、ヴァレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場交響楽団によって上演されます。
10月30日のプロコフィエフ・ガラコンサートでは、20世紀を代表する作曲家の作品が演奏されます。
巨匠ヴァレリー・ゲルギエフの指揮による音楽夕べのプログラムでは、セルゲイ・エイゼンシュテインの伝説的な同名映画の音楽を基にした有名なカンタータ「アレクサンドル・ネフスキー」が演奏されます。ソリストは、第17回チャイコフスキー国際コンクールの開会式で歌った、グランプリ、一等賞、金メダルを獲得したメゾソプラノ歌手のジナイダ・ツァレンコが歌うことになりました。
プログラムには、バレエ「ロミオとジュリエット」の管弦楽組曲や、その膨大な範囲と力強さから同時代の人々から「現代の英雄交響曲」と呼ばれる交響曲第5番の演奏も含まれます。
10月31日には、シーズンの最初の初演であるセルゲイ・プロコフィエフのオペラ「3つのオレンジへの恋」が演出家のアレクサンドル・ペトロフと芸術監督のビャチェスラフ・オクネフ演出によってウラジオストクで初めて開催されます。家族全員で楽しめる素晴らしい皮肉なコメディで、演劇への愛と世界のカーニバルの側面を微妙に表現しています。観客は、カラフルな舞台セットと衣裳を使った、エネルギッシュで遊び心のあるおとぎ話のようなパフォーマンスを鑑賞できます。初演当日はワレリー・ゲルギエフがマリインスキー劇場交響楽団の指揮を執ります。