近々、マリインスキー劇場プリモスキー・ステージの待望の首席客演指揮者、シズオ・Z・クワハラ氏(日本)が戻ってきます。
12月16日には、20世紀の音楽を中心とした交響曲コンサートを指揮する予定です。プログラムには、ロディオン・シチェドリンの「荘厳序曲」、モーリス・ラヴェルの「マ・メール・ロワ」組曲、ドミートリイ・ショスタコーヴィチの「交響曲第10番」が含まれます。
「このプログラムは当初2020年5月に予定されていましたが、世界的なパンデミックの影響により、コンサートは延期されました。ウラジオストクを最後に訪れたのは昨年2月で、2年近く休んだ後、沿海州のステージに戻ることができてとてもうれしいです」とマエストロ桑原氏はコメントしました。
指揮者がショスタコーヴィチの交響曲の大規模なスコアを彼自身のバージョンで紹介することは注目に値します。
「2020年の初めに、世界はCovid-19の普及で変わりました。 私を含む多くの芸術家は、コンサートやイベントをキャンセルせざるを得なくなりました。この突然の停止の間に、私は大きなプロジェクトに取り組みました。ショスタコーヴィチの「交響曲第10番」を含む多くの交響曲の楽譜を編集することにしました。12月16日のコンサートでは、これまでの出版物から多くの誤植を修正し、私の解釈で作曲家の考えに沿ったオーケストレーションを施した新版を演奏する予定です。彼の交響曲第10番を新鮮な気持ちで楽しんでいただければ幸いです」と指揮者は語りました。
また、12月17日、18日には、ドミトリー・ピモノフ演出によるモーリス・ラヴェルの一幕物バレエ「ダフニスとクロエ」の上演会で、シズオ・Z・クワハラ氏がオーケストラの指揮をとる予定です。